神様が人を創造された際に「人が、ひとりでいるのは良くない。(創世記2:18)」と言われ、人を「アダムとエバ、男と女」という形で造られました。つまり神様がデザインされた人とは「共同体」なのです。また、共同体としてデザインされているということは、人は孤独ではなく繋がりの中に生きるときに本来の輝きや力を発揮するということ意味しています。これはとてもシンプルな真理であり、人にとってとても重要な真理なのです。
例えば、人はひとりなら家一軒を建てるのがやっとでしょうが、共同体になるとスカイツリーのような天に届くようなビルを造り上げてしまいます。人は共同体になるときにとてつもない力を持ちます。この共同性こそ「人」の特質なのです。ちなみに神の存在を信じない現代の社会学者や生物学者たちも、人間が他の種に抜きんでて繫栄しているのは、頭の良さではなく、特別な集団性・共同性を有していることだと語っています。彼らは信仰ではなく現実世界を見てそう語ります。それは言い換えれば、共同性がそれだけ明かで分かりやすい「人」の特質であるということを意味しているとも言えます。
共同体の真理はもちろん教会にも当てはまります。いや、教会こそ神様が創造された最も重要な共同体です。神様はイエス様の十字架の御業以後、教会という共同体を通して世界を変え続けてこられました。世界規模で見れば、基本的に教育、奴隷や身分の差別の撤廃、社会奉仕、ありとあらゆる良い働きの歴史は2000年間キリスト教会が世界をリードし続けてきました。もちろん、教会は人の群れでもあるので罪に陥って大失敗をした歴史を持っていますが、それでも教会が世界に貢献してきた良い奉仕は数々は、まさに世界の暗闇を照らし続けてきた大きな世の光だったと言えます。
私とあなたが繋がって「私達」になること、これは私たちが本来神様に頂いているポテンシャルを発揮していくことにとても重要なことなのです。そして、聖徒が繋がって「キリストの体なる教会」になること、教会と教会が繋がって世界の闇を照らす「世の光」となること、これこそ、神様のデザインであり、神様が私たちに望まれていることです。(次週続)
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