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「キリストの体」としての教会:能力付与

体の深刻な状態に「多臓器不全」というものがあります。言葉通り肝臓・腎臓・肺などの重要な臓器が同時に機能しなくなる状態です。症状に陥る原因は色々とあるそうですが、人体はいくつもの器官から成り立つものなので、各器官が動かなくなると体は「いのち」を維持出来なくなります。

 同じように教会の深刻な状態も「多器官不全」があります。つまり、各器官である「人」が「教会」の中で機能しなくなっている状態のことです。いつも同じ人だけが教会のすべての奉仕や伝道する。そして、それ以外の人はいつも礼拝に参加するだけ…。そのような状態のことです。このような状態に陥ると教会は「いのち」を持つことができません。前回書いた通り、聖書は教会を「体」として教え(コリントⅠ12:27)、一人一人が器官として機能することを前提として神様にデザインされています。ですので、一部しか機能していない状態は多臓器不全と同じで非常に深刻な状態なのです。


 さて、教会の「多器官不全」はなぜ起こるのでしょうか?私たちはこのような話を聞くと「働こうとしない人」が原因だと考えますが、皆さん、安心して聞いて下さい。実は殆どの場合リーダーシップに問題があります。つまり、各器官を働かせないリーダーが問題なのです。「あの人はまだ信仰が幼ないから奉仕は任せられない。」ひどいケースでは「間違ったことを教えられては困るので、牧師以外は伝道しないで…」そのように教える教会もあります。この紙面は書ききれないですが、このように「〇〇さんは〇〇なので働かせない」そう思うリーダーシップが教会の多器官不全を生み出します。  


 聖書を見るならば、イエス様は明らかに未成熟な弟子たちにご自分の働きを弟子たちに任せていかれました。体の器官である一人一人が神の国のために働ける共同体を作られていました。それがイエス様の作られた弟子の群れ、教会の姿です。私たちはこの姿を求めていく必要があります。リーダーはイエス様のように一人一人が働ける「権威と能力」を付与していく必要があります。つまり、「働く立場と能力のための訓練」です。また、体全体がこの教会のイメージを持つことも重要です。

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