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天国のパラドックス


ルカ9:24 自分のいのちを救おうと思う者は、それを失い、わたしのために自分のいのちを失う者は、それを救うのです。

20世紀を代表する偉大な女性にマザーテレサがいます。彼女は若き日に列車の窓からインドのスラムを眺めていると「全てを捨てて、最も貧しい人たちのために働きなさい。」という神様の声を聞きました。その言葉に捉えられた彼女は1997年に87歳で生涯を閉じるまで、50年間インドのスラムで貧しい人たちに愛の奉仕を捧げ続けました。

マザーテレサに何度もインタビューをしたイギリス人ジャーナリスト:マルコム・マゲリッジが彼女の人生を思いながらこう述べています。

「昨今、“自分らしさ”を発見することに多くが語られている。人々は躍起になって自分らしさを求め、少しでも手に入ったら絶対に離すまいと握りしめる。ところが“自分らしさ”とは捨てれば捨てるほど豊かになる。マザーテレサに関して言うなら、自分らしさを捨てることで彼女らしさが確立された。私は彼女ほど印象的な人に出会ったことはない。(隠された恵み/フィリップ・ヤンシーより)」

神学者:山崎ランサム師は、「聖書はパラドックス(逆説)に溢れている。」と語ります。王の王が家畜小屋で生まれる・ユダの獅子は子羊として現れた・十字架で死ぬことで勝利を得る・貧しい者が豊かな者‥など。 

マザーテレサは聖書に記された天国のパラドックスの一つを生きた人です。彼女は自分の人生をイエス様のために捨てました。しかし、捨てたものは主の手によって信じられないほど豊かな人生となって彼女の下に戻されました。彼女の人生は、主のために捨てると豊かなるとうい天の法則が真実であることを証しています。

誰でも素晴らしい人生・自分らしい人生を歩みたいと思います。そのように願う事は素晴らしいことです。しかし、私達が本気でそう生きたいと願うなら、聖書が受ける前に手放すことを教えていることに注目しなければなりません。生きる前に主の御手の中で死ぬことを知らなければなりならないのです。


もちろん神様は私達を苦しめるためにそう言われるのではありません。私達の人生が神様が下さる以外のもので溢れ返り、受け取る手がふさがっているから、手放すことから教えておられるのです。私達が自分の命のために握っているものを勇気を出して主の前に捨てるとき、主が本物のいのちを握らせて下さるのです。

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